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長時間装用による涙の変化


ソフトコンタクトレンズを装用すると、角膜はレンズにすっぽり覆われます。そのため、ソフトレンズを装用している間は、レンズの下の涙が効率よく交換できなくなります。

この、涙の交換についての難点は、角膜への酸素供給を阻害する要因として、ハードレンズとの比較などでよく取り上げられます。レンズのサイズが角膜よりも小さく、レンズがまばたきの度に動くため、ハードレンズではレンズ下の涙がスムーズに交換されます。そのため、酸素を含んだ涙が角膜に届き、酸素不足になり難いとされています。しかし、ソフトレンズではレンズ下の涙の交換がスムーズでないため、ソフトレンズ自体が含む水分を介して酸素を供給することになり、ハードレンズ並の酸素供給量を確保できないというわけです。

しかし、レンズ下の涙が効率よく交換されないことによる弊害は、酸素供給についての問題だけではありません。涙の中には、水分以外の物質も含まれています。たんぱく質や脂質、粘液質などのさまざまな成分で構成されています。また、目の表面からはがれ落ちた細胞なども、涙に運ばれて流れていきます。

これらの涙の成分やはがれた細胞などは、レンズをつけていない状態では、涙が涙点と呼ばれる穴から流れ出る際に、一緒に運ばれていきます。しかし、ソフトレンズ装用時にはこれらの成分がレンズ下に留まりやすくなり、その上、水分はソフトレンズの水分を介して蒸発していきますので、成分が濃縮していきます。

そのため、装用時間を過ぎてソフトレンズを装用していたり、まばたきによる涙の交換が行われなくなる睡眠時にソフトレンズを装用したままにしていると、濃縮した涙の成分がソフトレンズに付着したり、内部の水分に溶け込んだりすることで、極端に汚れがつきやすくなってしまうのです。また、このような原因でレンズに付着した汚れが、角膜にひっかき傷をつけてしまうこともあります。

このように、レンズ下の涙が交換されにくいソフトレンズでは、長時間にわたって装用し続けていると、涙の濃縮によるレンズの汚れや、それを原因とした眼障害などが起こりやすくなります。ソフトレンズの装用時間やケアについて注意を怠ると、レンズ下の涙もレンズも汚れてしまう可能性が高まることを覚えておきましょう。

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