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角膜障害とアイバンク


角膜に重い障害を負うと、角膜移植を行わない限り再生できない場合があります。角膜は、水晶体が眼内レンズで代用されるように、人工物での代用が利きません。羊膜や粘膜を使った角膜再生技術なども研究されてはいますが、2007年1月現在では、まだ実用化に至っていません。

そのため、角膜が投薬治療や手術で回復できないような障害を負ってしまった場合、角膜移植を行わない限り回復できないことがあります。

特に、角膜に直接乗せる形で装用するコンタクトレンズが引き起こした障害は、角膜に重症を与えるものも少なくありません。角膜潰瘍などで角膜実質層にまで障害が及べば、角膜移植をしないと回復できないというケースも少なくはないのです。

しかし、角膜を移植するには、第三者から角膜をもらってくる必要がありますが、そうすると当然、角膜を失った方は視力障害を起こしてしまいます。ですから、角膜移植は亡くなった方からの提供によってのみ、手術が行われているのです。

そして、角膜移植の際、亡くなった方と患者の間で角膜の橋渡しをするのが、「日本アイバンク協会」という非営利の財団法人です。アイバンクは、登録をしている人の死亡を、家族からの連絡で確認し、死亡してから数時間の内に、遺体から眼球の摘出を行い、摘出後は医療用の義眼をはめることになります。そして、その後、眼球は角膜移植手術に使われることになるのです。

また、アイバンクでは、眼球の提供に関して、死亡時の眼球の提供を承認した上で、登録した人が死亡後、家族から連絡があった場合のみにしか機能しません。したがって、角膜移植手術ができるかどうかも、アイバンクの登録者頼みということになります。

このアイバンクについてですが、アイバンクに登録している人の数は、近年減少傾向にあります。つまり、コンタクトレンズによる眼障害患者は増えているわけですが、角膜移植手術を受けられる可能性は、以前よりも低くなっているのです。

その為、現在では、国内からの角膜提供者がいないために、海外に渡って移植手術を受けたり、角膜を輸入して手術を行うケースもあるようです。

本人にとっても家族にとっても、眼球を提供するという行為にはやはり多少の抵抗があるものです。角膜移植手術が行われて目が見えるようになる方が増えるのは良いことですが、アイバンクへの登録、提供は誰にも強制できるものではありません。

しかし、角膜手術の現状を見て、アイバンクの存在や意義について考えてみることは、決して無駄なことではないと思います。もし興味があれば一度、アイバンクのホームページをご覧になってみると良いでしょう。

財団法人 日本アイバンク協会
http://www.j-eyebank.or.jp/

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