SLTとは?

SLT(Selective Laser Trabeculoplasty=選択的レーザー繊維柱帯形成術)とは、緑内障の治療法の一つです。緑内障は、眼球の内部の圧力、いわゆる眼圧が高くなることで、視神経が圧迫されて損傷し、視野が欠けたり狭くなったりする病気です。放置しておくと、失明の危険性もあります。
緑内障の治療には、従来はALT(Argon Laser Trabeculoplasty=アルゴンレーザー線維柱帯形成術)という手術が行われてきました。これは、房水(眼球内部の水)が目から外に出る道である「線維柱帯」という部分に、アルゴンレーザーというレーザーを当て、熱で細胞を破壊して数を減らします。そして房水の流出量を増やすことで眼内の房水量を減らし、眼圧を下げるというものです。しかし、ALTでは繊維柱帯への負担が大きく、効果も長く持続しないという欠点がありました。
このALTの欠点を克服したのが、SLTです。SLTは、ALTと同じように繊維柱帯へレーザーを当てるのですが、特定の色素細胞にのみに作用することができます。つまり、房水をもっと多く通すために必要のない細胞のみを、選択して破壊することができるわけです。Selective(選択的)という名前がついているのはこのためです。
繊維柱帯への負担が少ないため、理論的には再手術も可能で、ALTに比べて効果が高いことも明らかになっています。また、ALT、SLTともに、手術後は一時的に眼圧が上昇してしまうのですが、この副作用もSLTの方が軽く済みます。
失明の原因が緑内障という症例も少なくありませんし、40歳以降の日本人の30人に1人が緑内障だという話もあります。また、初期段階では自覚症状もありませんので、40歳を超えたら一度、眼科で眼圧検査を受け、緑内障の兆候がある場合はSLTなどで早期の治療を受けておく方が良いかもしれません。
最新鋭の機器を使った治療ですが、緑内障治療なので保険も適用できます。ちなみに、緑内障は眼圧が正常でも発症している場合がありますが、その場合にもSLTの効果が期待できます。
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